はじめに
今回はBlackWindowシリーズのV3です!テンキーレスやワイヤレスモデルもありますが有線のフルサイズキーボードを手に入れましたが、一部反応しないキーがありますので分解してキースイッチを取り替えます。
分解を段階ごとにご紹介していきますので、参考にしていただければと思います。
製品の紹介
まずはかるーーーくだけ製品のご紹介をしていきます。
■基本情報
製品番号:RZ03-0354
接続方式:有線
サイズ:446mm x 154mm x 42mm
重量:1.04 kg
■特徴など
・軸は打鍵感のあるグリーン軸と静音性の高いイエロー軸の2種類から選ぶことができる!今回手に入れられたのはグリーン軸なのですが、静音タイプのイエローの方が個人的には魅力がありますね。
・UVコートABSを採用しているキーキャップなので、ラベルの摩耗が押さえられ厚みもあるため耐久性に優れているところがGOODです。
・裏面の上部には溝があるのですが、ケーブルを収納することができ、どの方向にも引き出せるため、デスクの好きな位置に置いても配線の整理がし易いようになっています。
分解について
キーキャップの取り外し
すべて外す必要はないのです。が、後ほどご紹介しますが全面に多くのネジがあるのと皆さんに分かりやすくしたいので全部外していきます!外す際にツメを折るなどしないためには、専用工具でやるのが無難かと思います。1枚目のように扱うのが通常なのですが、差し込むのと外した後にキーキャップが残る場合があり取るのがメンドイので、私の場合は写真2枚目のように片側に引っ掛けて押し上げることで外しています。このやり方なら上記で述べた微妙な煩わしさがなくポンポン外していけるのでオススメです。
ネジを外して裏カバーを取り外す
裏のカバーを外すには表面のネジを取り外すことで可能となっています!裏面の滑り止めゴムの裏に隠れておらず、ちょっとびっくりしました。大抵のキーボードには両面にあって固定されてるんですよねー。
プラスネジで全部で16箇所となります。位置としては写真の赤丸の箇所となるので、キーキャップを全部外すのはちょっとメンドウです!!こちらの写真を参考に当該のキーキャップだけ外していただければOKです。
ネジが全て外れましたら隙間にスパッジャーやピックなどを2~3箇所差し込んでもらえれば引っ掛かりも外れて裏カバー部分が取り外れるようになります。
取り外すときの注意点が1つあります!USBのケーブルが基盤側でコネクタが差し込まれているので繋がっています。ケーブル二余裕がないようなパッツンパッツン状態でないので、そこまで気にかけることはないんですけどね(汗)ケーブルが繋がっているということは知っておきましょう。
コネクタ部分はそんな固くないので専用工具でなく手で引き抜けると思います。ケーブルのところだけ掴んで引っ張るのはケーブルがコネクタから引き抜けたり断線する可能性もあるので極力控えましょう!できる限りケーブルもコネクタ側の根本を掴んでやりましょう。たまーにカッチカチで引き抜けないのもあるので、その場合は専用工具をオススメします!リンクを張っておくので参考にしてください。
裏カバーの方の分解で、最後ケーブルをいじくってみようと思いましたが、写真5枚目の通り台座的なものを取り外すのが限界でした。接合部はあるのでガッチリ接着剤で固定されているのでしょう!3Dプリンタでもあればこういうのも自分で作れるんですかね?
メディアキーの取り外し
メディアキーの取外しの初めはフレキケーブルを外しましょう。赤丸の黒い部分の両端をつまんで引っ張るとロックが外れた状態となるので、この状態になったらケーブルを引き抜きましょう。
後はネジを3本(1本はUSBケーブルのケーブルが繋がってたやつです)外しますと基盤からメディアキーの部分が取り外せるようになります。
カバーですが、基盤にささっているだけとなるので、引っ張ると取り外せるようになります!が、ボタンの部分はハマっているだけなので一緒に外れるのですが、ボタンにバネが取り付けられていますので作業台から落ちて紛失などしないように注意しましょう!ローラーの取替やローラーのスイッチの取り替えが必要となった時は、ここまで分解すると作業することができます。
分解の紹介は以上としまして、次に最初の目的であるスイッチの取替を行っていきます。
キースイッチの取替え
キースイッチの取り外し
写真は基盤の裏面となります!事前の動作確認では「PG DOWN」と「↓」と「→」のキーが反応しなかったので取り替えていきます(後ほど紹介しますが「←」も取り替えることになりました)。裏面にもキーの種類が表示されているので、しっかり確認してから作業を始めましょう!
今回はハンダ吸取器を使ってハンダの除去を行っていきます。私が使用するのはエンジニア製のSS-02となります!どういったものかは以前の記事リンクを貼って置きますので参考にしていただければと思います。
流れとしては、フラックスを塗布→ハンダゴテで温めながらハンダ吸取器で除去だけです。
ハンダが除去できましたら表面にしてスイッチを引き抜きます。前までは引き抜き工具を使っていたのですが、折れ曲がってしまっていたので今回はペンチで引き抜いてみたのですが、力も入れやすく、かなり引き抜きやすかったです。挟む時は写真のように横ではなく縦の方が引き抜きやすかったです。
当初予定の2つを外したところでやっと気づいたのですが、サビみたいのが付着していました!おそらく飲み物などをこぼしたのでは?と思いますが、「←」は反応していたのですが、そちらもスイッチにサビのようなものがあったので取り替えることにしました。
キースイッチの取り付けと動作確認
スイッチの取付ですが、形状を見ていただければわかる通り、向きは逆などに取り付けられるものではないので、足の部分と穴がある方の向きをあわせて、押し込んでいただければ取り付け完了です。裏面にしてはんだ付けする部分の足が2箇所しっかり穴から出ていることを確認しましょう!もし出ていなかったら引き抜いてやり直しです。
ハンダ作業ですが、フラックスを塗布→ハンダゴテでハンダする→無水エタノールで清掃という流れになります。フラックスは酸化の原因にもなりますので、しっかり無水エタノールを使って拭き取りましょう(重要です)
全部組み立て直してから動作確認は不具合があった時は非常にメンドイので、この状態からケーブルのコネクタを取り付けてPCSと繋げ確認しちゃいましょう。
バッチリ動作確認もできました(≧∇≦)b
戻す手順は分解手順の逆の手順のようなものなので割愛させていただきます。
さいごに
今回の作業ではサビのような箇所もあり予定外の内容もありましたが、無事修理することができました。
取替で使用したスイッチはアリエクで1パック2個で304円のものを購入しましたが、バッチリ反応してくれてよかったです。
キーボード自体の分解は、今までの中でDUCKY ONE 2に続く簡単なものでした。分解だけなら特殊な工具もなくできるので、清掃なども分解してバッチリ綺麗にすることができるかと思います。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。