HYPERX PULSEFIRE HASTE マウスの分解/サイドボタンのスイッチ交換修理

マウス

はじめに

HYPERXのゲーミングマウスでサイドボタンが反応しないジャンク品を修理しましたのでご紹介します。内容としては分解⇒サイドボタンのスイッチを交換⇒動作確認!という順で進めていきます。
原因がスイッチでなかったら原因を調べてという振り出しに戻りますが、幸いスイッチの交換で修理することができました。
分解を進めていく中で、不要なところまで手を付けた箇所もありますので、その点も参考にしていただければと思います。

製品の紹介

まずはかるーく製品の紹介をいたします。
サイズは中サイズで軽すぎず重くなく、さらに安価で白いマウスということで万人向けなマウスなので、特にデスク周りをホワイトに統一している方にはオススメですね!
製品名 :‎Pulsefire Hasteワイヤレス
接続方法:有線・無線(2.4GHzワイヤレス)
DPI :最大16,000
サイズ : 124mm x61mm x38mm
重量 :62g
バッテリー:最長100時間

・ワイヤレスモデルで軽量型なのに8,000円台と安価な価格設定
・Ip55規格の防水性能を保持し汗や少量の液体による故障を防止、ホコリや塵が侵入しにくい防塵設計で耐久性能もある。
・付属のHyperFlexケーブル(type-c)を使用すれば有線マウスとしても利用が可能。
・マウスを一定時間操作しないとスリープモードになりバッテリー消費を防ぐ。

分解手順の紹介

上部と底部の分離

ソール面に隠しネジが有りまして、写真の赤丸で囲った2箇所が該当箇所になっています。
トップの方のソールシール2箇所と製品の情報が記載されているシール部分にはネジはありませんので、剥がすだけ無駄なため触れずにそっとしておきましょう。
ネジはプラスネジではなく星型のネジが使用されておりますので、もし持っていないようでしたらamazonで安価にて販売されているドライバーセットのリンクを貼りますので参考にしてください。


ほとんどのメーカーのマウスはトップ面にもネジが隠されているので、ネジがないことにびっくり!どうやって固定されているのかな(・・?と思っていましたが、そちらも考えられた構造でしっかり固定されておりました。そちらについては次の手順でご紹介します。

トップ面ですが写真のスパッジャーを差し込んでいるところの箇所で切掛として固定されています。
そのためネジを外して開けようとしてもトップ面の切掛箇所にてしっかり固定されているので、そのまま開けようとしても開きません。
スパッジャーやピックを差し込みテコの原理で左右2箇所を外しますと上部と底部が分離できるようになります。

上部の分解

上部については、電子部品などはなくクリックボタンのカバーだけという感じになっています。
音波洗浄機など水を使って清掃をするときなどは、錆びないようにネジを4本外してという時くらいしか分解する必要はなさそうですが、写真の通り4本のネジを外すと部品がバラけるようになります。
……はい!上部はこれくらいですね。説明不要だったかもですね(;´д`)

底部の分解

まずは低部面から基盤を取り外していきます。ネジはプラスで隠しなどはなく見えている箇所だけとなりまして、写真の通り4箇所となります。
サイドボタンの基盤ネジはスイッチを取り替えるタイミングでも問題ありません。
私は当初マウスホイールの箇所にあるネジを取り忘れまして黒い板が折れそうになってしまいましたが、皆さんは気をつけてください!まぁ忘れないと思いますが(;´∀`)このあとに記載しますが、ネジを外しても全然外れる感じでなかったので、隠れているネジが無いか探したりなんやり悪戦苦闘してたら忘れてしまいました….。

ネジが外れたので基盤を取り外そうとしましたが、びくともしませんでした。
原因としては、写真3枚目にある通り強力な両面テープで固定がされていました。あとは充電口のところも多少引っ掛かりがある感じになっています。
手ではとても外れませんので、スパッジャー等で3枚目の赤い枠付近を重点的にテコの原理でテープを剥がしていきましょう!あらあらはがせたら充電口の方をこじって切掛を外す感じにすることでメイン基板も底部面から分解することができました。

マウスホイールを取り替える場合はここまで分解が必要

ホイールを交換する場合は、上記までの手順の作業をすると取り外せるようになります。
交換だけでなくホコリなども溜まってチャタリングする際は取り外して掃除をすることをオススメします。
スイッチですが日本の通販サイトでは見つかりませんでしたが、アリエクでは類似したものがでてきまして数百円で購入できるようです。
購入する場合は「Ttc防塵ゴールドスイッチ 169-80M-2151」とネットで調べていただければと思います。
分解の紹介は以上となります。おそらく白いカバーを外すとバッテリーがあるのだと思いますが、今回はスルーさせていただきますm(_ _)mバッテリーがヘタった際は取替もして記事の更新をしたいと思います。

サイドボタンの修理

取り替えるマイクロスイッチですが、Kailh製ということしかわからないのと予備で保有していたマイクロスイッチが代用できそうだったので、こちらを使用して交換いこうと思います。
どんなものか参考に類似品ですが、amazonで購入可能かつ安価なマイクロスイッチです。↓

構造が間違って理解し、不要なことをしました。

何を間違えたのか!ここは失敗内容をぐたぐた記載しているので読み飛ばして頂いても構いません。
メイン基板の黒い箇所とサイドボタンの基盤にある黒い箇所について一体化していると思い込んでしまいメイン基板のほうでハンダを除去して引き抜こうとしておりました。
その後にメイン基板側の黒い箇所の隙間にスパッジャーを差し込み引き抜いたところ(やっぱりテコの原理を活用して!)サイドボタンの基板と黒い部品が吹き飛ぶ形で取れることができました。
この時サイドボタンの方は、それなりの大きさがあったのですぐに見つけることができましたが、黒い部品は愛おしいほど小さかったので探すのに非常に苦労しました(;´∀`)
私が行った半田除去をしなくても黒い部品がジョイントのかわりをしているのですかね?サイドボタンの方だけで引き抜ける様になっていましたので、皆様は注意してください。

メイン基板からサイドボタンの基盤を取外してスイッチを交換

紆余曲折ありましたが、サイドボタンの基盤を取り外すことができましたので、スイッチを交換していきます。
まずはハンダの除去ですが、ハンダ吸い取り線又はハンダ吸い取り器は必要となります。ハンダ除去の手順はエンジニア製のSS-02の紹介記事がありますので、そちらを参考にしてください。

簡潔に申し上げるとフラックスを塗布して⇒ハンダを除去⇒無水エタノールで断面などを清掃して⇒再度フラックスを塗布して⇒マイクロスイッチを取り付けてはんだ付け⇒再度無水エタノールで清掃する!感じでございます。
最後の無水エタノールでの清掃はフラックスをしっかり除去するためとなり、これを怠ると腐食の原因となりますので忘れずに行いましょう。

取付サイズ、足の部分も含めてバッチリ取り付けることができました。スイッチの位置も右のスイッチと比べると誤差はないようなのでしっかり働いてくれるでしょう。
取り替えたスイッチを分解してみたのですが、単純な構造で指で押しながら動きを確認してみたのですが特段問題は無いように思いました。
内部か、もしかしたらハンダクラックが原因でスイッチまで取り替えなくても良かったかもしれませんが、その辺は気づかなかったことにしてマウスの動作確認をしていきたいと思います。

無駄に作業したであろうところも、しっかりとはんだ付けをしまして動作確認をしていきます。
完全に戻した後に不具合が見つかると、また分解しなくてはならなく非常に萎えるので写真の状態で確認をします。
確認にはフリーで使えるマウスの確認ページを使って交換したサイドボタンの他にも今回の分解/修理で壊したことろが無いか一緒に確認をしていきます。
結果としては、すべてのスイッチが正常に動作することができましたので修理完了とします。

さいごに

今まで触ってきたマウスと構造がちょこちょこ違い、手間取ったところが何箇所かありましたが無事に修理することができました。
全く同じ部品ではありませんが、しっかり認識・動作してくれて余った部品も使えて助かりました。

他にもキーボードやヘッドセットなども紹介している記事がありますので見ていただけると幸いです。
最後ま読んでいただきまして、ありがとうございました。